成長を書き記す

好奇心をベースにいきいきと自ら学ぶこどもを育てるために「成長マインドセット」が重要です。

「成長マインドセット」とは、自分の知性や能力が常に成長しうると考える心構えのことです。

「成長マインドセット」を持っている人は、新しいことに挑戦し、苦境にも忍耐強く、周りからの批判や自分のミスから学びを効果的に得ることができ、勉強の成績が高いなど、さまざまなポジティブな側面が明らかになっています。

周囲の大人から「失敗はチャンスだ」「努力で変われる」と言われるより、こども自身が脳のメカニズムを知り「失敗から成長へとつながること」を学ぶ方が「成長マインドセット」につながることもわかってきました。

さて、いかにしてこどもが「成長マインドセット」を理解できるのでしょうか。

自分が成長しているという実感、そしてその記憶を脳に「強く」植え付けていく必要があります。その意識づけがまさに「成長マインドセット」、自分の能力、知能が変化・成長することの理解につながります。

具体的なアプローチとして、自己の成長を書き留めたり、他者に伝えたりすることで「強く」記憶に残るようにすることです。

大切なのは「強く」と強調しているように、一過性のアプローチでは「強く」は刻まれません。こどもは日々成長します。毎日「昨日できなかったけど今日できたこと」や「昨日の状態と今日の状態」を書き留めて、自身の成長を実感すると同時に周囲がそれを認め続けることです。

これは周囲が「褒め続けると良い」ということではありません。自身に目を向けて、成長の差を書き留め続けることです。

本章の冒頭に記しましたが、「「成長マインドセット」とは、自分の知性や能力が常に成長しうると考える心構えのことです。こどものある行動を褒めるのであれば、「以前は●●のようにしていたけど、●●さんの様子を見て、困っているようだから助けてあげようという気持ちを持って●●という行動をしたのだね。」というように、「事実と感情」を結び付けて褒めるとより良いでしょう。

引用:弊社オウンドメディアBRAIN TIMES心理的安全性と成長マインドセット