学位よりスキル!?

アメリカでは、IBMやウォルマートなどの大企業が人材採用の際に、学位よりスキルを求める傾向が強くなっているようです。従来は出身大学等が重視されてきた日本国内の採用においても、今後同じ傾向が出てくるでしょう。

但し、学位かスキルかという二択の問題ではなく、スキルの比重が高まる傾向にあるということだと私たちは解釈をしています。コロナ禍において普及したeラーニングにより、より効率的にスキル習得ができるようになったのは言うまでもありません。

いま、社会で求められているスキルには、クラウドや生成AIなどの技術的なスキルのみならず、リーダーシップやマネジメントを含めた包括的なスキル、ESG(環境・社会・企業統治)関連のスキル等があります。

こどもたちにおいては、世の中の出来事に常に興味や関心を持ち、新しい分野の学びにも適応できる学力基盤(特に読解力)を備えておくことが大切です。スキルを高めながら興味、関心を深めることで、適応力が身につくことでしょう。

こどもたちが大人になる頃には、いまとはまた違った世界が広がっているのは想像に難くありません。
私たち大人には、こどもが適応する力をつける環境を整えていくことが求められます。

それは、こどもの特性を見出すことであり、興味ドリブンを育むことであり、こどもの学力基盤を身につけることだと思います。

<参照>日本経済新聞2024.2.2朝刊