書き抜き問題の答え方③

テストの答え方で最も大切なことは、答えの部分を正しく引用すること(=正確に書き写すこと)です。このことを第一段階として、『国語テストの答え方指導』(遠藤真理子著、学芸みらい社)では、「書き抜き問題の答え方」を四段階で解説しています。

第一段階「正しく書き写すこと」と第二段階「こどもに文を意識させること」、第三段階「部分・字数制限・字数指定について意識をさせること」をご紹介しました。本日の第四段階は「書き抜き問題の指示文を教える」です。

「書き抜きなさい」「書き出しなさい」「どう書いていますか」などの問題は、そのまま書き写さなければいけません。文字の間違いはもちろん、「、」一つ書き忘れても0点です。

【空から、真わたのような真っ白い雪がふってきました。】を例にします。

「何がふってきましたか。一文字で答えなさい。」であれば「雪」ですが、「何がふってきましたか。十二文字で答えなさい。」と問うと「真わたのような真っ白い雪」と答えます。

また、文末に注意することも大切なことです。問いは「どうしましたか。」や「どうなりますか。」と敬体で問われることが多いのに対して、答えは「どうした。」「どうなる。」と常体で書くのが一般的です。ここでは、回答の表現が「現在形か過去形か」「受け身か能堂か可能か」「自動詞か他動詞か」「断定か伝聞か推定か」についても注意を払う必要があります。

このように「書き抜き問題」は、こどもの読解力を測るうえで重要であることを私たち大人が肝に銘じて細心の注意で指導にあたることが重要です。

私たちは春から書き抜き問題等のいわゆる「答案作成力」に特化した講座を開講します。これは上記のことを徹底して指導するための講座として位置付けています。詳しくはコチラをご覧ください。