「聞き取り読解テスト」で力をつける

私たちは「受ける度に賢くなる」「受ける度に語彙力・読解力が身につく」をテーマに、新しいテストを開発しました。

一般的にテストは受検時点での力を測るものであり、既習範囲の理解度を測るものです。私たちが開発した「聞き取り読解テスト」は、いつ受検しても一貫した内容で出題されるため、語彙力・読解力を測る新しいテストとして位置付けており、受ける度に力がつくトレーニングの要素も含めています。

「聞き取り読解テスト」の公開にあたり、広島大学大学院教授、一般社団法人ワーキングメモリ教育推進協会代表理事の湯澤正通先生からは次のコメントをいただきました。

『聞き取り力は,本来,小学校入学前に育つ力であり,それが弱いことは,学び残しがあったということです。人間の脳は,柔軟性があり,いつでも学び直すことで,発達することができます。聞き取る力をつけることで,語彙を伸ばし,ワーキングメモリと音の意識の発達を促し,最終的に読み書きの力を育てましょう。』

この「聞き取り読解テスト」は既に多くの小学生が受検をしており、またテストに関連したセミナーには多くの保護者様や教育関係者の方々にご参加いただいていることからも関心の高さがうかがわれます。

2ヶ月に一回のペースで行うこのテストは、「耳」から入る情報を処理する力を測ります。「耳」から入る情報は、「目」と同じく言語野で処理されるため、語彙力・読解力の向上につながる新しいテストです。ワーキングメモリにはたらきかけるこのテストはオンラインで行われますので、ご自宅から受検することができます。

テストを通して耳からの情報処理がしっかりとできるようになり、また日々の学習では音読を取り入れるなど、目だけでなく耳も使うことでより効果的に学習を進めることができます。アメリカのThe Association for Information Science and Technology(情報科学技術協会)が2019年に発表した、視覚(文字)と聴覚(音声)の読解効果に関する比較実験についての論文には次の2点が報告されています。
① 音声を聴くことによる読解効果は、文字を読むことよりも優れている
② 両者を同時に行うことによる読解効果は、それぞれ単体で行うよりも優れている

「聞き取り読解テスト」の詳細、サンプル音源はコチラに公開していますので、ぜひお試しください。