計算が苦手な理由②

本日のテーマ「計算が苦手な理由」は、3回にわけて記事にします。今回は第二回目です。

当社のスタッフであり、真栄喜そろばん教室を運営している真栄喜貴弘さんがオンラインセミナー「Edu Semi」で講演した内容や、一般社団法人ワーキングメモリ教育推進協会理事の野瀨さんのnoteの記事をもとに構成をします。

まず、計算が苦手なこどもの特徴として以下の3点が挙げられます。

①「数の概念」の理解が不十分であること
②筆算が苦手であること
③計算練習自体が少ないこと

②の「筆算が苦手」は、繰り上がりのある計算を例に解説します。繰り上がりのある筆算をする場合、一般的には下の位から計算します。

 23
+48

つまり、下の位である8+3=11ですので、十の位の1を2と4の上に小さく書きます。これは間違いを防ぐための計算手法ではありますが、ここに違和感を感じるこどもがいます。

暗算やそろばんの世界では上の位から計算をします。つまり、十の位を計算して「ろくじゅう」と言いながら、一の位を計算して繰り上がりに気づいたら「ななじゅう」と言い直して、最終的に「ななじゅういち」と答えます。

そろばん式の暗算をする人は、頭に浮かんだそろばんの盤面上で計算を行うので、十の位が6から7に変化するのをイメージしたうえで最終的な「71」の答えが出るのです。

筆算が苦手なこどもにはぜひ一度上記の練習をしてみてください。

【参照・引用】

一般社団法人ワーキングメモリ養育推進協会理事 野瀨さんのnote
簡単なたし算や、数を数えるのが苦手なのはなぜ? 【弱みを対策できた親子のケース②】

全国珠算教育連盟(全珠連)福岡県支部 真栄喜貴弘さん(真栄喜そろばん教室運営)のEduSemi登壇資料