言語の習得は「音」から

こどもは小学生になるまでは基本的に「読み書き」をしないため、音声により学習をします。耳から聞こえることばを覚え、ことばの数を増やし、会話等を通して話すことでそれらを使えるようになります。もちろん絵本等を自分で読むこどももいますが、読み聞かせを通して耳から学習するケースが多いでしょう。

「ことばのシャワーを浴びるように」という例えがありますが、耳でそのシャワーを浴びているのです。日常生活の身の回りのことばをはじめ、友達の名前、遊具の名前、季節の花、気象のことばなど、目から入る情報を音と結びつけます。

先日、日本経済新聞に以下の記事が掲載されていました。
日本経済新聞「多言語の習得は「音」から 脳領域特定、文法理解早く」

東大などによるチームは「言語を学ぶ上では、まず音から入るのが基本だと裏付けられた」と指摘しています。

この記事では、多言語を学ぶ際に『これまで学んできた言語のリスニング能力が高い人ほど、新しい言語の音声を聞いている際にこの領域が活発化し、文法の理解が早かった。』と書かれています。

私たちがセミナー等で発信し、教材制作をし、こども向けのオンラインレッスンをしている取り組みの軸には、受講生が「音」を正確に認識することを据えています。「言語」とは英語はもちろんのこと「国語」もそのひとつです。こどもの語彙力や読解力を高めることを目的とした各種トレーニングでは「音」を大切に、こどもたちが将来にわたり学び続けられる土台・基礎力を育んでまいります。