人間の能力を低下させる「脅威」

Harvard Business Review の記事
自分の脳について無知なままでは、不確実性に対処することはできない』では、
不確実性が増す日常において、それが生み出す脅威が人間の能力を低下させる、と分析しています。

私たちの脳は進化の過程から、パターン認識や習慣化には長けているが、
不確実性を嫌うようにできているようです。

その脅威にさらされると、モチベーションや集中力が落ち込み、
目的意識さえも見失ってしまうため、記事では脳を健康な状態に保つ3つの方法が紹介されています。

『人間の脳は何が得意で、何が驚くほど不得意かを知っていれば、
単に生き延びるだけでなく、大きな成功を収めるために
どのような戦略が必要とされているかが、はっきり見えてくるだろう。』
は、
私たちが子どもたちの「ワーキングメモリと学びの個性」を発信していることにも
通じると思います。

『脅威にさらされると、モチベーション、集中力、アジリティ(敏捷性)、
協調行動、自制心、目的意識、
そして全般的なウェルビーイングも落ち込む。

加えて、脅威を感じると、
ワーキングメモリー(作業記憶)の働きが著しく低下することもわかっている。
問題解決に取り組もうとしても、一度に多くを頭の中に留めておけず、
長期記憶から多くの情報を引き出すこともできなくなってしまう。』と続きます。

私たち自身のことはもちろんのこと、子どもたちの学びにおいても
そのパフォーマンスを引き出すために「脅威」を取り除くことが必要だと思います。