50.「読み聞かせ」に「やり取り」を

『ハーバードで学んだ最高の読み聞かせ』(加藤映子著 かんき出版)に『ダイアロジックリーディング』という手法が紹介されています。

こどもに読み聞かせをする時に、日本では一般的に聞き手であるこどもは受け身です。一方、アメリカでは読み聞かせる側が聞き手と「やり取り」をするようです。

「あなたはどう思う?(What do you think?)」…自分の考えをことばとして出させるための問いかけ
「なぜそう思う?(Why do you think so?)」…その考えを論理的に整理し、より深堀りさせるための問いかけ

このような問いを盛り込むことで、「考えながら情報に接すること」が癖になり「自分で考える」ことにつながります。

基本的な流れは「PEER」と呼ばれるシーケンス(順序)に沿って行われるようです。
①P:促進Prompt…質問する、発話を促す
②E: 評価Evaluate…こどもの発言に対して評価する
③E:拡張Expand…こどもの発言を拡張する
④R:反復Repeat…こどもの理解を促進させるために「反復する」

詳しくは著書をぜひご一読いただき、こどもたちが自然に「自分で考える」習慣がつくような読み聞かせの参考にしてください。

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