運動は脳の発達を促す

「高齢者の握力が認知機能維持と関連している」という趣旨の記事がインターネット上で公開されていたこともあり、身体機能の維持、認知症予防の目的でウォーキングを日常生活に取り入れる方がさらに増えたのではないでしょうか。

正確には『握力が認知機能の維持に直接影響するというよりはむしろ、握力が全身の筋力や身体の予備力などを反映するため、将来的な認知機能の維持を予測するのに役立つと考えていただく方が良い』とあります。
(「国立研究開発法人国立長寿医療研究センターHP」より)

こどもの発達においては、「学力」に関するものだけが大切なのではなく、「心・メンタル」、「体」と併せて発達を育むことが大切です。先の高齢者の例だけなく、こどもにおいても日常的に運動する機会を設けることが、脳の健全な発達や学力の向上に重要であることが示唆されるレポートもあります。

こどもの学習においては、鉛筆(ペン)を握る力が弱いこどもが多くいるようです。運筆(うんぴつ:文字を書くときの筆の動かし方)は、特に幼児教育の現場等においては大切なこととして指導がされていますが、この運筆ががままならいまま成長したこどもは、マークシートの塗りつぶしですら機械が反応しないほど薄い色であったり、枠外に飛び出して塗りつぶしているような事例も多く見られるようです。体全体の筋肉の使い方はもとより、握力そのものを鍛えることも、こどもの成長において重要だといえるでしょう。

わたしたちが記事の制作協力をしている「教育メディアACTIVE!」に「親子で体を鍛える」というコーナーを設けましたので、ぜひご参照ください。

こどもの発達においては、睡眠を第一に、「心・メンタル(心)」「学習(技)」「身体(体)」それぞれを見守りながら、こどもや保護者様と引き続き関わってまいります。