157.想起のトレーニング

2010年に「ニューヨークタイムズ」紙に、ある科学研究の結果が紹介された。学生のグループがテキストの一節を読んだあと、どれだけ内容を思い出せるかテストを受けた。別のグループは、読んだあとテストを受けなかった。すると驚いたことに、一週間後、テストを受けたグループは、受けなかったグループより50%も多くの情報を覚えていたのだ。

<引用>
『使える脳の鍛え方ー成功する学習の科学ー』
(ピーター・ブラウン、ヘンリー・ローディガー、マーク・マクダニエル著 NTT出版)

これは、過去に学んだことを記憶から呼び出す想起練習をするほうがはるかに記憶が定着しやすいことを示しており、「テスト効果」「想起練習効果」と呼ばれています。(※実証研究)繰り返し想起すれば、知識と技術が記憶に深く根づき、反射的に呼び出せるものになって、考えるまえに脳が反応するということです。

少しの工夫により学習効果を高めることができる事例として「想起のトレーニング」をご紹介しました。私たちはこのようなメカニズムや根拠をもとに、自社サービス「よみタス」の提供や学研エデュケーショナルの「ことばパーク」の教材開発を行ってきました。読解力を身につける各種サービスに「想起のトレーニング」を取り入れて「学習を科学する」取り組みを行っています。

#教育コラム157