77.「やりっぱなし」と「やらせっぱなし」にならぬよう

下の図は、Webトレーニング『読む蔵』に取り組んだ小学4年生の2021年4月から7月の推移です。満点を取るまでに国語の文章の「本文と問いを行き来した回数」です。

回数が多いほど「行き来した回数」が多いため、効率の良い読み方をしていないということになります。文章を読んでその内容を記憶できていない、と言い換えることができます。


子どもの学習者は、学習へのモチベーションは、成績の競争、失敗した結果等の「外因的に動機づけられている」と成人教育者マルコム・ノウルズは定義しています。

結果表の場合、大人の指導者は4月~6月が平均より良いスコアであることをまず褒めたうえで、2月、3月が多い理由を子どもと一緒に探すような面談をすると良いでしょう。可能性として、作品のジャンルが苦手なものであったのかもしれません。

子どもたちが「やりっぱなし」にならぬよう、かつ、大人たちも「やらせっぱなし」にならぬよう、子どもたちの学習環境を整えていきたいものです。子どもたちが自信を持つべきところは持ち、課題がある場合はその課題を子どもたちが正しく認識し、その課題を解決する方法をスケジュールを立てて明確にすることで子どもたちはきっと前向きに取り組むでしょう。


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