生徒の答案との対話

生徒の答案を採点することから私たちは大きな学びを得られます。 私は講師として新人の頃は、大量の採点業務を担っていましたが、どの問題で間違いが多いのかなど「採点を通した研修」を受けていると認識していました。 答案から「私は […]

「あいさつ」と脳の発達

哲学者・教育者の(故)森信三氏は「しつけの三原則」として、 ・あいさつ…人より先に挨拶をすること・返事…呼ばれたら「はい」と返事をすること・履物そろえ…片づけをすること を提唱されました。 挨拶をすることは、他者との関り […]

睡眠と記憶

記憶については「エビングハウスの忘却曲線」が有名で、様々な学習塾などでも復習の重要性を示す資料として使われています。 これは「学習した内容を一気に忘れてしまう」というより、「いったん学習してから再び覚えなおすまでにかかる […]

立って勉強をすると脳が効率よく働く

「野比くん、廊下に立ってなさーい!」と先生に叱られて、のび太が廊下で立たされているシーンは私たちの脳裏に刻まれています。さすがにいまではこのようなシーンは教育の現場から消えたようですが、少し前までは普通に行われていました […]

算数の文章題が解けない子どもたち

参照:『算数文章題が解けない子どもたち』岩波書店 以下は、広島県で2020年に実施された小学生を対象とする算数文章題の問題です。 【列の並び順問題(順番)】子どもが14人、1れつにならんでいます。ことねさんの前に7人いま […]

助走に「音読」と「計算」を

川島隆太先生の研究をご紹介します。 小学生を対象にして、2分間の「音読」や「計算ドリル」の終了後に、提示した単語を2分間で何語記憶できるかをテストしました。 その結果、・計算後には平均9.8語・音読後には平均10.1語を […]

「知性」と読解力

人間が備えている知性を8つに分類したのは、ハーバード大学のガードナー教授です。知能・知性と聞くとIQ(知能指数)を思い浮かべる方が多いと思いますが、ガードナー教授はIQという1つの物差しだけでなく、知性・知能は「複数ある […]

不機嫌な人の「目的」

アドラー心理学の創始者であるアドラー氏は以下の言葉を残しています。 「この子が社会的なつながりを取れないこと、その結果、不機嫌であることが彼女に残された活動のほんの数少ない領域の一つだということを示しています。不機嫌であ […]

「心理的安全性」の確保

いま注目されている概念に「心理的安全性」があります。 これは、ハーバードビジネススクールでリーダーシップや組織論の研究をされているエイミー・C・エドモンドソン教授が提唱しました。 個々の能力を引き出すには「心理的安全」の […]

家庭学習の習慣化

家庭で学習に取り組むことが習慣化されている生徒の学力が高いであろうことは容易に想像ができます。学習する場所が家庭であれ自習室であれ、「学習に時間をかけている」生徒は学力が高いことが様々な調査結果から明らかになっています。 […]

読解の指導にデータの活用を

デジタル教材の普及に伴い「デジタルか紙か」をテーマにした議論がいたるところで行われています。子どもが学ぶ教材がデジタルであれ紙であれ、それぞれに強みと弱みがあります。特にデジタル教材については過去の事例が少ないため、懐疑 […]

まちがえて良い時間

子どもの学習において、制限時間内に正解を出すこと、そしてその正解数が多いことが学習の成果ひいては各種試験での合否に影響をします。 子どもは日ごろから正答率を高くするトレーニングを積んでいると言っても過言ではないでしょう。 […]

「断つ」ことでスタートラインに「立つ」

私たちに与えられた時間は有限で、その中で「取り組みたいこと」や「取り組まなければならないこと」などのやりくりをしています。 「取り組んだ方が良いこと(取り組むべきこと)」も私たちは頭では理解をしているのですが、実行の優先 […]

太陽の光とモチベーション

「健康」「睡眠」「生活リズム」は、モチベーションに影響をしていると考えられています。 中でも「生活リズム」の面でモチベーションに影響を与える可能性が高いのは、「セロトニン」という脳内の神経伝達物質です。 朝の太陽を浴び、 […]

勉強の準備体操

健康のために運動をしようと思い立つとします。それが縄跳びであれジョギングであれ、いきなりスピードを上げて跳んだり走ることはしないでしょう。ある程度の準備体操をして、身体への負担を軽減しているはずです。 同様に、子どもが勉 […]

「書くこと」で評価される読解力

「読解力を高める」と言われると「読む力が高められる」と一般的に捉えられるでしょう。 「読解力」は「文章を読んで理解する力」という文字で構成されているため、そのように捉えるのはもっともなのですが、テスト等で測られる読解力は […]

学びが多い「自由研究」

子どもたちは先週から夏休みに入り、ホッと一息ついているのではないでしょうか。一方で、コロナの感染拡大が続く中、外出ができず息苦しい思いをしている子どもも多いのではないかと思います。 こんな時こそ、いまのうちに夏の宿題、特 […]

興味関心は「作れる」

お風呂が嫌いな子どもへの接し方として興味深い事例がありますので、ご紹介をします。 お風呂が嫌いな子どもは、お風呂を「遊びの邪魔をするもの」と認識しているようです。つまり、お風呂に入るには、リビングや庭で遊んでいるところを […]

ゲームと子どもの脳②

前回のコラムでは「ゲームと子どもの脳①」と題して、子どもが慢性的に疲労を抱えている可能性があることをご紹介しました。 ゲームと子どもの脳① さて、人間の脳全体の重さの約80%を占める「大脳」には主に4つの働きがあります。 […]

ゲームと子どもの脳①

私たちファミコン世代も、現代を生きるスマホ世代も、「ゲーム」は私たちを現実から切り離して、楽しい世界へ誘ってくれます。 楽しく、夢中になれる世界を持つことは充実感にもつながります。 一方、充実した「ゲーム」の世界から現実 […]

子どもの「発達」を軸に考える

子どもが育つ力の原点は「自己肯定感」であることは言うまでもありません。この土台こそが、健やかな成長に欠かせません。 私たちは子どもの教育に関わる仕事をしているため、社内外の会議においては、「学習」「勉強」「テスト」等、主 […]

「思考」は自分自身との対話

「思考力を問う問題」「思考力テスト」「思考力を育む講座」と聞くと、一般的には難易度が高いものであるというイメージを持つのではないでしょうか。一方で、とても魅力的にも感じる不思議な一面をこの「思考」という言葉は持っています […]

人間と金魚の集中力

スマートフォンの普及により、私たちは大量の情報の中で日常生活を送っており、仕事などで必要な情報の取得には事欠きません。 子どものスマホ中毒については、メディア等が度々警鐘を鳴らしていますが、大人の大半は既にスマホ中毒であ […]

学びの体力をつける

『計算をたくさんさせれば「計算のスキル」は向上しますが、計算のための能力(脳機能)が向上するとは限りません。 特殊な「体操」ができても、その体操のスキルを伸ばしているだけで、身体運動の能力が向上しているとは限らないのと同 […]

「いいね」は可能性となる

「教育科学国語教育」2021年9月号に『書くことの環境づくり・授業づくり-「いいね」の数が、その子の可能性となる』と題した山本純人先生(埼玉県特別支援学校坂戸ろう学園)の記事があります。 話す・聞く・書く・読むの中で一番 […]

算数の基礎定着・つまずき簡易チェック問題

当社が事務局を担っています「一般社団法人ワーキングメモリ教育推進協会」(湯澤正通 代表理事)が「算数の基礎定着・つまずき簡易チェック問題」を公開しています。 ゴールデンウィーク期間中から本日に至るまで多くの方々に取り組ん […]

語彙を増やす工夫

語彙力は一朝一夕には伸びないため、小学校低学年(さらに早い時期)から意図的、継続的に大人が関わることが重要です。 言葉に出合うこと、言葉を分類すること、言葉を体感すること、言葉を使ってみること、など多様な言葉とのふれあい […]

知的に教えること

教えるとは、当たり前の言葉に置き換えることではない。そこに何らかの知的好奇心、知的興奮が伴うようにすることである。 たとえば「青」という字の意味を教える場合、子どもに 「辞書を作るひとになってもらいます。青という字に解釈 […]

教科の分類にとらわれず

「国語」という教科から連想される言葉として、「ことば」や「文章」などの文字の情報をイメージされる方が多いのではないでしょうか。 「算数」という教科から連想される言葉としては、「図形」や「計算」などが挙げられるのではないで […]

「高速音読」のトレーニング

こちらのコラムやセミナーで「音読」の重要性をこれまでお伝えしてきましたが、今日はその「音読」にひと工夫加えた「高速音読」をご紹介します。 「高速音読」とは、読んで字のごとく「高速で」「音読」をすることです。 私たちは文や […]

創造的思考力を育む

先日、「創造的思考力を育むディスカッション講座」と題した春期特別講座を行いました。 小学生クラスと中学生クラスの2クラスを各90分で取り組むこの講座は、私たちが準備に相当な時間をかけてきた2022年度の新たな取り組みです […]

子どものメンタルヘルスを測る

「メンタルヘルス」とは、精神的、心理的健康状態のことです。子どものメンタルヘルスの強みや弱みを知り、それらを周囲の大人が共有することが大切です。 厚生労働省は、大人が25問のアンケートに回答する形式で子どものメンタルヘル […]

「個別最適な学び」は「学びの個性」への理解から

小学校では、2019年度より新しい学習指導要領に基づいた指導が行われています。 この「新・学習指導要領」には、ICTも最大限に活用して「多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく」資質・能力を育成する「個別最適な学び」と「 […]