274. 3分30秒の運動
早稲田大学の研究チームは、わずか3分30秒の低強度運動が子どもの認知機能と気分を向上させることを世界で初めて明らかにしました。ストレッチやバランス運動などの短い活動が、座りっぱなしによる覚醒度の低下を防ぎ、思考の反応速度を高める効果があるといいます。今回の調査では、低強度運動として、トレッチや片足バランスなど3分30秒ほどの軽い運動をしたあとで、認知機能と気分が測定されました。
*学校で過ごす時間の70%以上は座位で占められており、世界保健機関や国際研究者団体は健康と勉強の集中力向上のため、授業中・休憩時間に身体活動プログラムの導入を推奨しています。
学校や教育機関によりますが、授業と授業の間の休憩時間内におさまる「3分30秒」を有効に活用するという動きが活発化してほしいものです。なぜなら、日本では「抑制や切り替え」がうまくできない子ども達が増えている中で、次の授業に向けて気持ちが前向きに変わる可能性が高まるからです。この知見は、学校や塾での学習効率を向上させるための新しい身体活動プログラムとして期待されています。
このような細かな取り組みを積み重ねながら、家庭ではデジタルデトックスやワーキングメモリを使う時間を確保することが、授業に前向きに参加できる子どもを増やし、その子どもたちの学習効果を高めることにつながると私たちは考えます。
研究グループは、今後この手法を高齢者の認知症予防やオフィスワーカーの健康増進へ応用することも視野に入れており、運動の手軽さと即効性を活かし、教育現場で実践しやすいツールの開発が進められる予定とのことです。
<引用・参照>3分半の軽運動で子どもの認知機能向上 早稲田大学が解明/論文情報
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