279. 「テキスト型」と「非テキスト型」が混在するテスト

2026年に実施された大学入学共通テストの問題に目を通すと、従来型の文字情報を中心とした問題に加えて、図や表が盛り込まれた問題が散見されました。これは、いま学校教育現場で進められている新しい学習指導要領に沿った出題といえます。今後もこの傾向は続くでしょう。その根拠として、「全国学力調査」の存在があります。

こちらは小学校国語科で出題された問題の一部です。


全国一律で実施されるこのテストは、学習指導要領に沿った指導が全国でくまなくされているかを測るという側面もあります。学校では「主体的で対話的で協働的な学び」が進められています。その学びを測る出題としてこの問題を見ていただくと納得感が増すのではないでしょうか。こうした学びを深めた小学生が大学受験をする頃には、大学入学共通テストの傾向も大きく変わっていくことでしょう。

従来型の文字情報は【テキスト型】、図・表・グラフは【非テキスト型】と呼ばれています。2026年に実施された大学入学共通テストは【テキスト型】【非テキスト型】が混在しています。私たち世代が学生時代に戦ったのは【テキスト型】の問題がほぼ100パーセントでしたが、いまの学生は両方に取り組まなければなりません。

大きく分けると【テキスト型】では「情報処理能力」が、【非テキスト型】では推論などの「思考力」が求められています。これらが混在するテストは、慣れるということを除き、過去問を解くことによる対策が効く可能性は低くなるでしょう。受験者にとってほぼ初見の資料や論の展開を負う必要があります。

このような出題への対策としては、学校の授業に真剣に取り組むなど、小学校低学年期の学びを充実させることが挙げられます。まずは「主体性」です。主体性をもって学びを深めること、その学びを誰かに伝えること、伝えた相手からフィードバックを得てさらに学びを深めることこそが土台・基盤となります。


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