254.「1日1話」で育脳

子どもの成長にしたがい、コミュニケーションの機会が減っている、と感じる保護者の割合が4割に及ぶというアンケート結果があります。
「小学生の親子関係に関する調査」

コミュニケーションが減ってきたと感じる学年は「4年生(21.9%)」がもっとも多く、その理由については、「自立し始めて親といる時間が少なくなってきた(60.3%)」「反抗期に入り喧嘩が増えた(31.5%)」「親子で出かける機会が減った(29.7%)」などがあがっています。

さて、膨大な量の論文を整理した『教育の効果-メタ分析による学力に影響を与える要因の効果の可視化-(図書文化)ジョン・ハッティ著』には、『家庭要因のうち学力に影響を与えるのは次の2つだとまとめられています。

保護者が子どもに期待と希望をかけること
保護者が、学校で教えられている内容を理解したり学校関係者と意思疎通するための言語知識をもっておくこと

子どもとのコミュニケーションの機会は減ったとしても、その中で、期待と希望をかけるような声掛けをすることで学力にも良い影響を与えるでしょう。脳神経外科医の林成之先生は、日常会話において「面白そうだね」「楽しそうだね」とポジティブな言葉を使いながら話すことを勧めておられます。脳が持つ美しい本能、潜在能力を引き出すように育むことを『育脳』と呼んでおられます。

私たちは子どもとの会話のひとつにニュースや社会の出来事に触れて子どもの視野を広げることもお勧めします。私たちが記事制作協力をしている教育情報メディアActive!では、【親子の会話に「1日1話」】を制作テーマに、会話のネタになるような記事を日々更新しています。興味や関心を外の世界に向けることで、日々の学習にも良い効果をもたらすと信じています。日々の生活にぜひ取り入れてみてください。


#教育コラム254