251.学習の基盤は国語力_東大生講師へのアンケート調査から

現役の東大生講師へのアンケート調査によると「学習で最も基盤となる科目は何か?」の問いに対して、77%の講師が「国語」と回答しました。これは、「数学」17%、「英語」4%を大きく上回っています。その理由については以下の回答が寄せられています。

・全ての教科で文章を読むので、全てが国語要素を含むと思っている。
・なんの教科の学習をするにも問題を解くにも、文章を読む力や要点を理解する力、自分の考えをまとめる力が必要だと思う。

また、「国語力増強に最も役立ったこと」の問いには、小学生時代は「読書」が64%、「対話」が21%中学生時代は「読書」が48%、「対話」が27%という結果でした。基礎的な国語力の土台は「読書」と「対話」で早期に築かれていたという傾向がみられます。

幼少期から「聞く」「話す」「読む」が土台となっていることがこの調査から明らかになりました。私たちは、言語活動のサイクルである「聞く」「話す」「読む」「書く」のいわゆる四技能を強く意識した学習指導を行っています。特に幼児期は、耳から入ることばが言語活動の中心となり、語彙力や読解力の基盤を作ることをお伝えしてきました。

東大生講師のアンケート調査結果が全てを言い当てているものではありませんが、学生の生の声は大いに参考になるものと考えます。

<引用・参照> ・Overfocus調査・ICT教育ニュース・ヨミサマ。


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