216.「子ども主体の学び」を実現する環境づくり

未来を担う子どもたちが、今後も起こるであろう様々な変化に積極的に向き合い、他者と協働して課題を解決していくことが求められています。こうした背景を踏まえ、学校教育の現場では「子ども主体の学び」が展開されています。子どもが自ら動き学ぶためには「環境づくり」が重要です。

神奈川県川崎市はるひ野小学校の土居正博氏による『環境づくりー子どもが自ら動き学習できるようにー』(「実践国語研究2/3号」明治図書)では、その環境づくりについて次の4つにまとめてられています。

既習事項を掲示する
ペアですぐに話し合えるようにする
黒板を子ども達に開放する
思ったことを何でも言える雰囲気づくりをする

いずれも親世代が子どもの頃に受けてきた授業とは異なるものです。子どもの「主体性」を引き出すのは環境であり、そのひとつは授業です。学校教育の現場でのこのような取り組みは、子どもたちの主体的で協働的な学びの基盤となります。

一方、民間の教育機関も学校教育と歩みを共にする姿勢が欠かせません。学校から帰宅してからの時間帯も子ども達が主体的に学ぶことができるよう、民間教育機関の授業も設計を見直さなければなりません。それは冒頭に記したように、子どもたちが変化に積極的に向き合い、他者と協働して課題を解決できるようになるために十分な時間が必要だからです。

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