自発的に取り組むこと

【引用】2024年6月1日(土)日本経済新聞『データで読む地域再生』

コロナ禍で減ったこどもの運動機会を取り戻す取り組みが全国で広がっています。スポーツ庁が実施する「全国体力・運動能力、運動習慣等調査(全国体力テスト)」の平均点が2008年度40位から2023年度2位に躍進した大分県の取り組みをご紹介します。

大分県では2008年度の結果を受けて、「わかる」「できる」「楽しい」のキーワードを掲げて体育の授業改革に取り組みました。「こどもがみな同じゴールに向かうのではなく、自発的にやってみたいと思わせることが重要」として、跳び箱を例に「ただ跳び箱を置くのではなく、配置を工夫するなどアスレチックのような要素を加えるだけでこどもたちの目の色が変わった」という事例が挙げられています。また、ビンゴゲームを取り入れ、一輪車や縄跳びなど自分で選んだ遊びをとしてビンゴを完成させるといった取り組みも紹介されています。

同テストの開始当初からトップクラスを維持する福井県も「こどもが自発的に体力向上に取り組む雰囲気を作り出す」ことを重視しています。

参加者の「主体性」が教育には欠かせないキーワードとなっており、この流れは今後もさらに加速するでしょう。いまの大人が受けてきた教育のあり方を見直し、再定義して、こどもたちが主体的に取り組める環境づくりをすることが重要です。学習面においても同様に、作業で終わる学習から「主体性」をもって取り組む学習へと、本来のあるべき姿に向けて現場の動きが活発化しています。

関連記事:教育コラム「大切な架け橋期