203.言語の習得は「音」から

小学生になるまでは基本的に「読み書き」をしないため、音声により学習をします。耳から聞こえることばを覚え、ことばの数を増やし、会話等を通して使えるようになります。もちろん絵本等を自分で読むこどももいますが、読み聞かせを通して耳から学習するケースが多いでしょう。

「ことばのシャワーを浴びるように」という例えがあります。日常生活の身の回りのことばをはじめ、友達の名前、遊具の名前、季節の花、気象のことばなど、目から入る情報を音と結びつけます。

先日、日本経済新聞に次の記事が掲載されていました。
日本経済新聞「多言語の習得は「音」から 脳領域特定、文法理解早く」

東大などによるチームは「言語を学ぶ上では、まず音から入るのが基本だと裏付けられた」と指摘しています。また、多言語を学ぶ際に『これまで学んできた言語のリスニング能力が高い人ほど、新しい言語の音声を聞いている際にこの領域が活発化し、文法の理解が早かった。』と書かれています。

私たちがの取り組みの中心軸には、受講生が「音」を正確に認識することを据えています。こどもの語彙力や読解力を高めることを目的とした各種トレーニングでは「音」を大切にしてこどもたちが生涯にわたり学び続けられる土台・基礎力を育んでまいります。

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