睡眠と記憶
記憶については「エビングハウスの忘却曲線」が有名で、様々な学習塾などでも復習の重要性を示す資料として使われています。
これは「学習した内容を一気に忘れてしまう」というより、「いったん学習してから再び覚えなおすまでにかかる時間や回数は、最初の学習から時間が長ければ長いほど指数関数的に増える」ということを示しています。

学習においては上記の「復習」と併せて「睡眠」もまた重要です。
以下のグラフは「記憶と睡眠」に関するジェンキンスとダレンバックの実験結果です。

何かを記憶した後、そのまま起きているよりも睡眠を取る方が忘れる率が明らかに低いことが分かります。
私たちは目覚めている間には新たに他からの刺激が得られるため記憶は薄れてしまいますが、
睡眠を取ることで外部からの情報が遮断され、定着へとつながるようです。
限られた時間を有効に使うという点において、こうしたエビデンスを参考にして学習計画を見直すことも大変参考になるのではないでしょうか。