読書活動の推進

「読書は良い」ことの裏付けは、脳神経科学の観点からも明らかになってきました。

読書をたくさんしているこども達ほど神経線維ネットワークの結束力が強く、3年後の神経回路の発達度合いも大きくなることが分かっています。すなわち、読書が言語能力に関する脳の神経回路を発達・成長させているのです。

一方、このような裏付けが明らかになれども、読書活動がなかなか定着しない社会的背景があります。それはスマートフォンの普及に伴う動画等が多くのこどもたちを魅了している影響もあるでしょう。

日本政府は平成13年に「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」を公表したことにより「子ども達の読書活動推進」が活発化していますが、今後も私たちおとなが「こどもが読書に親しむ機会の提供」を継続する必要があります。私たちインフィニットマインドでは「ビブリオバトル」と呼ばれる書評合戦を年に2回開催し続けていますが、このような場を多くの教育機関がいままで以上に取り入れていくと良いでしょう。

読書への関心を高める取り組みとして「読書会」が挙げられます。こちらは、同じ本を複数の仲間と読み、その感想を共有する取り組みです。同じ本でありながら、自分とは違う視点に立った読み方や異なる解釈を知ることができます。一冊の本を深く読むことができる有効な取り組みです。

読書のメリットは脳神経科学の観点からの裏付けもあり、こどもの学習、成長機会の提供の点において重要であることを声を大にして伝え、仲間を増やして実践してまいります。