好奇心で活性化

私たちが幸せを感じるときに脳内ではドーパミンと呼ばれる物質が分泌されます。
分泌される一例として、何かに興味を持ったり、新しいものを知りたいと思った時が挙げられます。

このドーパミンは、ワーキングメモリーや海馬(かいば:記憶に関わる部位)を活性化させることがわかっています

好奇心によって分泌されるドーパミンがワーキングメモリーや海馬を活性化させることは即ち、「好奇心が集中力や記憶力をアップさせる」ということになります。

『子どもの「考える力」を伸ばす教科書』(星友啓著、大和書房)では、この事実に基づき、こどもの好奇心を伸ばすコツとして、以下の3つの問いかけを挙げています。

1つ目は「こうなるとそうなる。ああなってもこうなる。どうなっているんだろうね。」です。パターンである程度推測できる因果関係に注目させるということです。

2つ目は「こうだよね。でもこれはどうかな?」です。いまの理解に疑問を呈する形を示すことです。一年が365日である理由を問う等が挙げられます。

3つ目は「何が起こると思う?」です。これは探究心を高める問いかけです。

こどもが好きなこと、楽しいことであることを起点に、こどもの興味や関心を引き出す周囲の環境(ここでは問いかけ)によってドーパミンを分泌させ、より幸福感を伴う学びが広がることを願っています。