家庭で学習効果を高める「デュアルコーディング」

ご家庭で効果的な学習ができるようにする、「科学的エビデンスに基づく学習方法」をご紹介します。

今日ご紹介するのは「デュアルコーディング(二重符号化)」と呼ばれるものです。
言葉自体は難しい表現ですが、ポイントは以下の通りです。

・簡単な絵や言葉を使って、子どもが学習したことを絵と言葉の両方で表現できるようにする
・低学年の場合、保護者様が読み聞かせの際に、言葉に当てはまる絵や写真があったら指し示す。絵と言葉の関係を説明するために、読むことを止めて絵と言葉の関係に注目させることができる
・高学年の場合、学校で学習している概念を表している絵や写真を見せる。勉強している内容に関連する絵や写真があれば、子どもと一緒に見ながら会話をする
・考えていることを視覚的に表現する時に絵が下手でも問題ないことを伝える
・子どもと一緒に絵を描いたり、概念を説明する等、学習をゲームのようにすることも良い

これらは、音声や文字による「言語」と図やイメージによる「視空間」の両輪で学びを深めるということです。

一般社団法人ワーキングメモリ教育推進協会が提供しているアセスメント「HUCRoW(フクロウ)」では、
子どもの学びの個性を測ることができます。このアセスメントでは、脳の機能であるワーキングメモリの「言語性」や「視空間性」の強みが見つかるため、「デュアルコーディング」の際にも子どもの強みに合わせて取り組むことができます。

新年度に向けて、家庭でのデュアルコーディングによる復習が学習効果を高めることにつながるでしょう。