「心理的安全性」の確保

いま注目されている概念に「心理的安全性」があります。

これは、ハーバードビジネススクールでリーダーシップや組織論の研究をされているエイミー・C・エドモンドソン教授が提唱しました。

個々の能力を引き出すには「心理的安全」の確保が重要だというものです。

「心理的安全性」が保たれていると、集中力が持続する時間に限界はない、とされています。

心理的安全性が保たれている状態とは、不安や恐れを感じることなく、あるいは不安や恐れを感じたとしても支配されることなく、脳が安定して思考し、あたなが発言や行動できる環境にいることです。

脳神経科学の研究では、心理的安全性が保たれている時は前頭前野がよく働き、不安や恐れを抱く心理的危険性の状態になると前頭前野の機能が低下することがわかっています。

前頭前野は思考や創造性、集中力を司り、感情をコントロールする働きのある脳の中枢です。

私たちはこの前頭前野にある脳機能であるワーキングメモリにはたらきかける教材制作に取り組み、情報発信をしています。

心理的安全性を保つことで集中力を高め、持続させていく条件になるため、私たちは子どもの学習環境において心理的安全性を保つ工夫をしています。

教育に関わる方々にとって、子どもの学びの「環境」に「心理的安全性」を確保する配慮が必要だと思います。

参照:「Focus 脳が冴えわたる4つの集中」(青砥瑞人著)