勉強の準備体操

健康のために運動をしようと思い立つとします。
それが縄跳びであれジョギングであれ、いきなりスピードを上げて跳んだり走ることはしないでしょう。ある程度の準備体操をして、身体への負担を軽減しているはずです。

同様に、子どもが勉強をする際にも準備体操を取り入れることは大切なことです。
「準備体操」とは、身体を動かす、ということも良いですが、
勉強は「脳の運動」とも言えますので、できるだけ簡易的なものから始めると良いでしょう。

私たちは「音読」の大切さを発信していますが、その音読にも準備体操があります。
『音読教室』(堀井美香著 株式会社カイゼン)には「音読前の簡単なウォーミングアップ」として、
以下の4つが紹介されています。

腹式呼吸での発声・・・鼻から息を吸い込み、おへその少し下にためる。その息を口から出しながら
「あいうえお」と声を乗せて2メートル先の的に当てる。

口の周りの筋肉をほぐす・・・ 「あいうえお」は普段の発音よりオーバーに口を開けて動かす。

のどを開く・・・のどを開くように、舌を思いっきり出して「あいうえお」と発音。「あいうえお」は口を動かさずに舌を下げることに集中する。

音程を変える・・・高い声、低い声いろいろな音程で「あいうえお」と発声する。

こうした取り組みを助走的に取り入れて勉強に向かうステップを踏むと良いでしょう。