100個の問いを作れ

日本教育技術学会名誉顧問の向山洋一先生は、
次のようにおっしゃっています。

「国語の教科書の見開き2ページで、100個の問いを作れ」

教師は、たくさんの問いを考えた後に、実際の授業ではどの発問をするのか
選択します。このような修行を何回か行うことで、
教師は教材を一見しただけである程度の発問が浮かぶ、といいます。

『国語テストの答え方指導』(遠藤真理子著)には、
光村図書五年の教科書にある『あめ玉』(新美南吉作)のタイトルと作者1行に
本文13行を加えた分量から作問された100問があります。

答えは同じでも問い方はいくつかあるものです。

『あめ玉 新美南吉作 根本孝 絵
春のあたたかい日のこと、わたし舟に~』

この二行で皆様はいくつの、どのような問いを作られますでしょうか。

上記著書には、


①題名は何ですか。
②作者はだれですか。
③作者名を漢字で書きなさい。
④作者とは何をした人ですか。
⑤この作品の作者と絵を描いた人は同じですか。
⑥絵を描いた人はだれですか。
⑦絵を描いた人を漢字で書きなさい。
⑧いつのお話ですか。
⑨季節はいつですか。
⑩季節を表す言葉をすべて書きなさい。
・・・』

と多くの問いが並んでいます。

自戒を含め、学校やスクールの先生方など子どもの教育に関わる仕事をする方は
こうした修行を積み、研鑽を続けて子どもを「指導」するのだと
姿勢を正されました。