「お手本をうつす」こと

『子どもが熱中する向山式漢字・言語指導法』(明治図書)に
「お手本をうつすこと」ことは、すぐれた教育方法である、と書かれた箇所があります。

学習の基本は「お手本をまねする」ということです。

習字でも絵でもお手本をまねします。
お手本をまねするので、出来ばえは上手です。こうしたことを積み上げて、
やがて、自分らしさを出していくのですが、日本にはこのような学習の場面が
書写を除いてほとんどありません。

教育の現場では「お手本をまねすること」をあまり見かけなくなりましたが、
子どもの世界では、マンガを描く時に「お手本をうつす」ことを通して上手になっています。

「お手本をまねする」「視写する」というのは、アジア文化圏が作り上げた、
優秀な教育方法と言ってよい、と書かれています。

但し、機械的に写すだけでは子どもは持続しないと思いますので、
私たち教育に携わる者は、写す中にも「変化を持たせた教材作り」が大切であると考えます。

私たちが開発した冊子教材「ワーキングメモリのトレーニングシリーズ」は
「書き写し」に始まり、変化を持たせた構成です。ぜひご活用ください。