「HSC」への理解を
真生会富山病院心療内科の明橋大二先生が「敏感さをもつ子どもたちHSCへの理解」と題して
書かれた内容を引用します。
「HSC」とは「High Sensitive Child」の頭文字を取った「ひと一倍敏感な子」を意味します。
だいたい5人に1人くらいの割合でいると言われており、病気や障害ではなく「もって生まれた特性」です。
子どもたちに関わる人がこの「HSC」を理解することは発達障害と同じくらい重要です。
「感覚的に敏感」とは、具体的に次のような敏感さを持っています。
・ちょっとした物音も聞きつける
・においや味に敏感
・肌触りに敏感(チクチクしたものが苦手)
・人の気持ちに気が付く
・異変に気付く
・危機察知が早い
また、人が気にしないところにまで気になるのも特徴の一つで、特に集団場面で疲労感を覚えることもあります。
HSCへの対応の基本は「本人のペースを尊重する」ということですが、
全ての子どもにとって必要な配慮だと考えています、と締めくくられています。
私たちには「多様性」への配慮が今まで以上に求められています。
子どもたちを深く知り、それを共有することが第一歩であると思います。