
《鍛える#033》耳を鍛える
アメリカのThe Association for Information Science and Technology(情報科学技術協会)が2019年に発表した、視覚(文字)と聴覚(音声)の読解効果に関する比較実験についての論文には次の2点が報告されています。
- 音声を聴くことによる読解効果は、文字を読むことよりも優れている
- 両者を同時に行うことによる読解効果は、それぞれ単体で行うよりも優れている
私たちが本等を読む時、目から入る文字情報は脳内で一旦音声言語に切り替えられ、そして言語野に送られるという処理が行われています。一方、耳から入る音声情報はそのまま言語野に送られます。プロセスが軽減される分、音声による情報処理の方が、負荷が小さいのです。多くの情報を処理しているのにも関わらず疲れにくい、というのはこのメカニズムから説明ができます。「聞く読書」「音声学習」が人気なのも納得できます。

音声学習の効果をさらに高めるために「速聴」をお勧めします。「速聴」といっても難しいことではなく、いつもより少し速いスピードで音声を聞くというものです。Youtube等の動画メディアにおいては倍速設定ができますので、再生速度を1.25倍や1.5倍にして聞くと良いでしょう。高速音声を聞くと脳の言語処理領域が活性化することが研究から明らかになっています。
本日ご紹介した者は、いつでも誰でも無料で取り組むことができるトレーニングです。英語学習に生かしてみるのも良いでしょう。
《参照》
『超効率耳勉強法』(上田渉 著)
『耳を鍛えて4倍速読』(川岸宏司 著)



