
《習慣化#009》
ながら脳トレ30③
仕事をしながら自分を細かく褒める
失敗体験が多かったり、自分を責める癖があったりする人は、ワーキングメモリがなかなか働きにくいことが分かっています。
年次を重ねてチームや部下を率いる立場になると、人から褒められる機会は減ります。できなかったことよりもできたことに目を向け、自分自身で気づき、自分の頑張りを肯定し褒めることによって、ワーキングメモリが働きやすい状態をつくることができるのです。
自分の頑張りを肯定し褒めることによって、ワーキングメモリが働きやすい状態をつくる
仕事で分かりやすく成果が出たときは、周りからも評価されやすく、自分自身も「よくやった」と達成感を抱くことができます。むしろ、目に見えるような結果が出なかった、失敗したときにこそ、意識して「自分を褒めるタイム」をつくってほしいのです。
たとえばプレゼンテーションで思うような反応が得られなかったり、自分が主催したミーティングで議論が紛糾してうまく帰結しなかったりすると、むしゃくしゃする気持ちになる人もいると思います。

しかし、そういうときこそ「自分の思ったことを相手に伝えられただけですごい!」「今日のミーティングがなければ、議論も生まれなかったのだから、よくやった!」などと自分を褒めながら「きっと次は、もっとうまくやれるはずだ」と期待も込めて振り返っていくのです。こうしたポジティブな振り返り、そして「自分を褒めるタイム」を設ける習慣を続けていくと、自分にとって少しハードルの高い仕事を前にしたときにも「私ならやれる」と思える、強じんな精神力が育つのです。
仕事の資料を読み込む前から「こんなに分厚い資料は読める気がしない」「難解だろうから、どうせ読んでも私には理解ができない」と感じて、面倒になってしまう人がいます。ワーキングメモリが働きにくくなっている、また能力が低下している人によくある傾向です。
このような状態の人には、事実を一つひとつ確認しながら、肯定していくことが有効です。まず最低限、資料をデスクに出すことができたかどうか、1ページ目を読めたかどうか、さらに新しい用語も理解できた、読み切れた、内容を大まかにとらえられた……といった、小さな「できた」をいちいち確認するのです。
「読めない、ということはない」「確かによくわからない箇所もあったが、理解ができる部分もあった」と客観的に自分を見つめていくことによって、少し高い位置から俯瞰して自分を眺めてみて、褒めるトレーニングを日常的にしていきます。そうすると徐々に「私ならやれる、なんとかなる」と思えるようになっていくのです。褒めることが苦手であっても、自分自身を振り返ることや客観的に見ることだけでも有効です。
デスク周りを片付けながら情報も整理する
パソコンの壁紙も、柄や絵が描かれているものよりは、単色のほうが集中しやすくなります。仕事を始める前に、必要な物以外はすべて引き出しに入れてしまう必要があります。
気づくと書類や小物がデスクに溜まっていってしまう人は、終業後にデスク周りを整理する習慣をつけ、週1回、たとえば金曜の夕方に断捨離をすると決めてしまい、片付けの習慣をつくるのも大事です。



