《鍛える#013》手の運動が効果的②

「歩く速さ」「握力」と認知機能に関する調査結果

国立研究開発法人国立長寿医療研究センターのウェブサイトには、「歩く速さ(歩行速度)」「握力」と認知機能との関連について検証した結果が紹介されています。

歩く速さが速くても遅くても、全世代の認知機能検査の平均得点は10年間で徐々に低下していて、得点の下がり方にはほぼ違いがありませんでした。しかし、握力の強さは得点の下がり方と関連し、握力が最も弱いグループと比べて握力が最も強いグループでは、得点が下がりにくいことが分かりました。

握力だけを鍛えると認知機能の衰えに良い影響を与えるというより、握力が全身の筋力や身体の予備力などを反映するため、将来的な認知機能の維持を予測するのに役立つと考えていただく方が良いようです。

奇妙な人形「ホムンクルス」

下の人形は「ホムンクルス」と呼ばれており、体の各部分を制御する神経細胞が脳にどんな割合で存在するかを示した人形です。手の指は大きいのですが、腕や足や胴体は痩せています。つまり、ヒトの脳が指や舌に対してとても敏感であることを示しています。

脳を刺激するには「手の指」を使うのが効果的であることがわかります。世代を問わず、裁縫、楽器の演奏、タイピングなど手の指を意識することが脳への刺激として良いでしょう。以前にご紹介した、室伏広治氏による新聞紙エクササイズもまさに「手の指」を使う握力トレーニングでした。

新聞紙エクササイズ

脳(アタマ)を使うトレーニングと併せて「Use it or lose it」を意識したBrain Wellnessを目指しましょう。