
《鍛える#001》効果的な学習法①
結晶性知能と流動性知能
このグラフは、拙著『ながら脳トレ30』(幻冬舎)に掲載しているデータです。年を重ねるごとに著しく落ちていく知能と、逆に高まる知能があります。
著しく落ちていく知能は「流動性知能」と呼ばれ、「地頭」と表現されるような頭の良さと関係しています。「情報を処理する力」「論理的に考える力」「新しい課題を解決する力」など、学生時代にテストや受験勉強の時に活躍した知能です。

脳には1,000億個ともいわれる神経細胞(ニューロン)があり、それらをつなぐ回路の役割を担うシナプスがあります。これらは維持するだけでも膨大なエネルギーを消費するため、使わないと刈り取られます。
このようなこともあり、年を重ねると、学生時代のように気合と根性で情報を記憶することができなくなることがあります。
一方で、年を重ねるごとに高まる知能は「結晶性知能」と呼ばれ、長年の経験や学習によって獲得していく能力のことを指します。これまでの経験を土台にした記憶のデータベースのようなもので、「教養」の高い人は知識や経験を蓄積して結晶性知能が高いといわれています。また、語彙力は年齢を重ねるごとに高まることが分かっています。
加齢とともにある程度衰えることを受け入れながらも、「結晶性知能」の強みを活かして、これまでにご自身が身につけてきた知識やご自身の好きなことに例えながら新しい知識の獲得を図ると良いでしょう。次回は、より踏み込んで「リトリーバル復習法」という学び方の工夫についてご紹介をします。


