《鍛える#017》不安と向き合い、チャレンジを楽しむ①

「心理的危険状態」とは

新しいことを学ぼうとするが、なかなか頭に入ってこない」というお悩みは、多くの方が持っているようです。それもそのはずで、自分の脳内にない情報は、実は脳が拒絶反応をすることがわかっています。新しいという曖昧性に対して、脳は不安を感じやすく、前進しにくいのです。私たちの脳は進化の過程から、パターン認識や習慣化には長けていますが、不確実性を嫌うようにできているようです。

不安が過剰なストレスをもたらすことは「心理的危険状態」とされており、その典型的な反応として、次の3つが挙げられます。

  • ファイト…戦う
  • フライト…逃げる
  • フリーズ…その場に立ち尽くす

このように、心理的に危険な状態という脅威にさらされると、モチベーション、集中力、アジリティ(敏捷性)、協調行動、自制心、目的意識、さらには全般的なウェルビーイングも落ち込むことが分かっています。

加えて、脅威を感じると、ワーキングメモリー(作業記憶)の働きが著しく低下することもわかっていいます。問題解決に取り組もうとしても、一度に多くを頭の中に留めておけず、長期記憶から多くの情報を引き出すこともできなくなってしまうのです。
(Harvard Business Review『自分の脳について無知なままでは、不確実性に対処することはできない』)

続く…