子どもたちのみならず私たち大人も日常的に「意味調べ」をしています。
しかし、大人のそれは、辞書を使っての「意味調べ」とは異なり、Yahoo!やGoogleの「検索キーワード」で短時間で「答え」にたどり着くための「意味調べ」ではないでしょうか。

電子辞書などを使い、ネットを使わず言葉の意味にピンポイントでたどり着くツールを子どもたちも持っています。
大人も子どもも日々忙しく時間の制約がある中においては、「効率よく」「短時間で」取り組めるものがスタンダードとなっています。

一方で、(自戒も込めて)語彙を増やして表現力を高め続けるためには「紙の辞典」は欠かせないと思います。
「紙の辞典」では、調べた言葉の周辺に新しい発見や気づきが多々あります。
こうした偶然に近い出会いのようなものを楽しめるのも「紙の辞典」の醍醐味ではないでしょうか。

これまでに多くの方が「紙の辞典」の魅力や意味、意義、必要性を語ってこられたことと思いますが、
いまあらためて私たちは子どもたちにそれらを伝えて、子どもたちがより豊かな語彙力と表現力を身につけて成長してほしいと願っています。