「あいさつ」と脳の発達

哲学者・教育者の(故)森信三氏は「しつけの三原則」として、

・あいさつ…人より先に挨拶をすること
・返事…呼ばれたら「はい」と返事をすること
・履物そろえ…片づけをすること

を提唱されました。

挨拶をすることは、他者との関り、コミュニケーションの基本となることです。
人より先に挨拶をする人が必ずいます。
そのたびに気持ちよくなりますし、私もできる限り先に挨拶をするように心がけています。

私たちは子どもと関わる仕事をしていることもあり、
子どもの「反応」が気になるのですが、そのひとつの判断材料を「返事」に置いている
指導者の方々も多いのではないでしょうか。

「履物そろえ」は簡易的に「片付けをすること」としましたが、
これは他者への配慮、気遣いともいえる大切なことです。

さて、「挨拶」については、私たち大人が率先して、明るく、気持ちの良い挨拶を交わす姿を
子どもたちに見せていくことが大切です。

それを子どもたちは見て(視覚で捉える)、聞いて(聴覚で捉える)、周囲を把握するため、
脳の発達と密接に関係しているといえます。
子どもが自ら挨拶するようになるということは、挨拶のたびに脳を刺激することになるため、
成長においてもとても良いことです。

挨拶がしっかりとできることで、
ゆくゆくは社会人としても他人からの信頼を得ることにつながるでしょう。

参照:「子どもの脳がみるみる育つ新習慣」(加藤俊徳著, KADOKAWA)