人間と金魚の集中力

スマートフォンの普及により、私たちは大量の情報の中で日常生活を送っており、
仕事などで必要な情報の取得には事欠きません。

子どものスマホ中毒については、メディア等が度々警鐘を鳴らしていますが、
大人の大半は既にスマホ中毒であるといっても過言ではないでしょう。

既に信号は点滅しているのに、スマホを片手にイヤホンをしながら横断歩道をゆっくりと歩いて渡る大人を目にするたびに「そこまでして見なければならないのだろうか」と思ってしまいます。

私たちの時間は限られている一方で、飛び込んでくる情報量は爆発的に増えているため、
私たちは処理速度を高めるべく、「スキップ」「倍速」での視聴等により、
情報を効率よく取得する工夫を、ほぼ無意識のうちにしているようです。

私たちの集中力自体はどうなっているのでしょうか。

ここにMicrosoft社が「Attention spans」に関する興味深いデータを公開していますのでご紹介します。
Microsoft Canada Consumer Insights



人間の集中力の持続時間は、7年間で8秒にまで下がり、
それは金魚の9秒より短い、というレポートです。

金魚と比較するあたりとても面白いのですが、笑っている場合ではない、とふと我に返りました。

しっかりと脳を使う習慣をつけて「ベースとなる力、体力」をつけておかないと、
生物としての私自身の退化が進行してしまう恐怖を感じました。