語彙を増やす工夫

語彙力は一朝一夕には伸びないため、
小学校低学年(さらに早い時期)から意図的、継続的に大人が関わることが重要です。

言葉に出合うこと、言葉を分類すること、言葉を体感すること、言葉を使ってみること、
など多様な言葉とのふれあいを通して子どもの語彙力は醸成されます。

語彙を増やす指導の一例として「置き換え活動」があり、
「動作化」「イラスト化」「他の言葉への置き換え」の3つが挙げられます。

「動作化」の具体例として、
文中に出てきた「大きくうなずきました」という言葉の意味を子どもに尋ねたり説明してもらうより、
「うなずいてみましょう」と言って動作をしてもらう方が理解が早いということがあります。

「後ずさり」なども同様で、言葉の意味を言葉で理解するより体の動きで理解した方が効果的な場合があります。
(教育科学「国語教育」2022.1 青木伸生の国語授業指導スキル大全より)

学校教育の現場等では長らく行われてきた指導法であると思いますが、
こうした取り組みには時間をたっぷりと使い、この経験をもとに「置き換え」が頭の中で
できるようになります。

子どもたちと関わる大人によるほんの少しの工夫の積み重ねが大切だと思います。