教科の分類にとらわれず

「国語」という教科から連想される言葉として、
「ことば」や「文章」などの文字の情報をイメージされる方が多いのではないでしょうか。

「算数」という教科から連想される言葉としては、
「図形」や「計算」などが挙げられるのではないでしょうか。

「国語が苦手」や「読解力が低い」というお子様または生徒様に対して、
先のイメージに基づき、「ことば」に馴染む学習アプローチを推奨されるケースが
教育の現場では多いのではないでしょうか。

しかし、「国語」と一括りにいえども、文章のジャンルには「評論」や「小説」など
種類の異なるものが混在されており、それぞれに読み方は異なるはずです。

因みに、人間の知能を測る指標や脳科学の見地から実施されているアセスメントでは、
「国語」という教科名での分類を私たちは見たことがありません。

子どもが持っている「学びの個性」や「知能」という観点から学習を見直すとき、
「国語が苦手」だからという理由で、文字や言葉に馴染ませる学習アプローチが
必ずしも効果的であるとは限らないでしょう。

「評論」であれば、ロジカルに順序立てて内容を理解する力が、
「小説」であれば、言語・言葉で内容を捉える力がより必要となるでしょう。

具体的に知能を測定するアプローチなどは別の機会にあらためてご紹介をしますが、
本日のタイトルにつけましたように、「教科の分類にとらわれず」子どもの
本来持つ知能や学びの個性に基づいて学習を見直すことが大切だと私たちは考えています。