むやみに褒めるとマイナス!?

2021.8.23毎日新聞の記事「受験のトビラ」で「心の知能指数高めてあげて」と題した
心理学博士の榎本博明さんのメッセージを紹介します。

『ほめることは効果がありますか?』の問いに対して榎本さんは以下のように答えています。

むやみに褒めると逆にマイナスになる実験です。
10~12歳の子どもに簡単な知能テストのような課題をやってもらい、終了後に
3つのグループにわけて褒めてみました。

①こんなに成績良いのは頭が良い証拠だ
②なにも言わない
③成績が良いのは一生懸命頑張ったからだ

そのうえで、次にやってもらう課題として、2種類を用意しました。
・確実にできる簡単なもの
・難しいけどやりがいのあるもの

さて、①~③の子どもはどちらの課題を選んだでしょうか?

①の「頭の良さ」を褒められた子は約7割が「簡単なもの」を選びました。
③の「頑張り」を褒められた子は約9割が「難しいもの」を選びました。
②は半々でした。

①の子は「自分はできる子だという期待を裏切りたくない」と思い、
「守り」に入ってしまいます。
③の子は「もっと頑張らなくちゃ」と意欲が出ます。

榎本さんは「結果にとらわれすぎるのではなく、その過程を褒めることが重要です。」
とこの記事を締めくくっています。