読解力における「4年生のスランプ」

読解力にとって背景知識はとても重要です。背景知識が多いことは読解を助けてくれます。

その要素として以下の4つが挙げられます。
・語彙を提供してくれること
・書き手が残す論理的なギャップを埋めてくれること
・チャンク化が可能となるため、ワーキングメモリの余裕が増え、概念同士を結び付けるのが容易になること
・曖昧な文章の解釈を誘導してくれること

確かに、背景知識があることで、書き手との解釈のズレは(背景知識がない人と比べて)小さくなります。
背景知識があると、概念同士の結びつけが容易になります。以前の当ブログに書きましたワーキングメモリの働きに余裕が増えます。

そして、「背景知識が読解力を高めること」が”4年生のスランプ”の一つの要因であると考えられています。
つまり、3年生のうちは学年相当の読解力があっても、4年生になると突然読解力が落ち、その後もどんどん低下していく現象です。

小学3年生での読解の指導は主に「解読」です。文字などを正確に読めるかどうかに比重が置かれています。
しかし、小学4年生からは「理解」に比重が移ります。「理解」の程度は背景知識が大きく影響します。

「背景知識」は読解力を高めるのに役立つのみならず、よりよく考えられるようになるために必要でもあります。
「批判的かつ論理的に考えること」へとつながるのです。

※引用及び参考とした文献『教師の勝算(東洋館出版社)』