一人ひとりのワーキングメモリに合わせた教育

『知的発達の理論と支援ーワーキングメモリと教育支援ー 湯澤正通編著』より抜粋

『 筆者は、発達障害や学習遅滞を抱える子どもの学びの個性をとらえ、支援を考えるために最も有益な指標はワーキングメモリであると考えている。実際、2010年WISC-Ⅳの日本語版が発売され、その中に、ワーキングメモリ指標が導入された。このことは、ワーキングメモリが子どもの知的発達の重要な側面として新たに認められたことを意味する。

(中略)

子どものワーキングメモリはときに、学校での画一的な教育に合わないことがある。そんなとき「怠けている」「頑張りが足りない」と言われると、その子どもは傷つき、自信を失ってしまう。そうではなく、それをその子どもの学びの個性として理解し、一人ひとりのワーキングメモリに合わせた教育を行うことで、子どもたちは、学ぶことの喜びを感じ、自信を持つことができるようになる。』